体質がわかっても、「で、何をすればいいの?」と思いませんでしたか?
私も最初はそうでした。
ヴァータ体質だとわかったのに、
何から始めればいいかわからなくて。
アーユルヴェーダで大切にされているのは、
「みんなに効く健康法」ではなく、
「あなたの体質に合った習慣」です。
この記事では、ヴァータ・ピッタ・カパそれぞれの体質別に、
今日からできる食事と生活習慣をまとめています。
難しいことはありません。
保育士として毎日忙しく働く私が実際に続けている習慣も
交えながらお伝えします。
まず自分のドーシャがわからない方は、前の記事のセルフチェックを試してみてください。
体質が違えば、食事も生活習慣も変わる
同じ食事をしているのに、太りやすい人とそうでない人がいる。
同じストレスを受けても、眠れなくなる人となんともない人がいる。
これはサボっているとか、意志が弱いとか、そういう話ではありません。
アーユルヴェーダでは、
体質(ドーシャ)が違えば、必要なケアも違うと考えます。
「みんなに効く健康法」を探すより、
「自分の体質に合った習慣」を選ぶほうが、
ずっと早く体は変わっていきます。
では、3つのドーシャそれぞれに合った
食事と生活習慣を見ていきましょう。
ヴァータ(風)タイプの食事と生活習慣|温めて、潤して、整える
ヴァータタイプは、冷えやすく、乾燥しやすく、疲れやすい体質です。
エネルギーの消耗が激しいため、
「温める・潤す・規則正しくする」が基本になります。
私自身もヴァータ66%の体質。
スリランカのパンチャカルマで診断を受けてから、
この3つを意識するようになりました。
ヴァータに合う食べ物
ヴァータタイプには、温かくて、消化しやすい食べ物が合います。
- 温かいスープ・味噌汁・おかゆ
- 根菜類(にんじん、ごぼう、さつまいも)
- 良質なオイル(ごま油、ギー、オリーブオイル)
- 甘味・塩味・酸味のある食べ物
- 旬の野菜をよく加熱したもの
逆に、冷たい飲み物・生野菜・辛いもの・乾燥した食品は
ヴァータを乱しやすいため、とりすぎに注意が必要です。
私が毎朝続けているのは、白湯を飲むことです。
朝イチにコーヒーを飲んでいた頃と比べて、
胃の重さを感じる日がほとんどなくなりました。
ヴァータに合う生活習慣
ヴァータタイプは、不規則な生活でバランスを崩しやすい体質です。
「毎日同じリズムで過ごすこと」が、一番のケアになります。
- 起床・就寝・食事の時間をできるだけ固定する
- 朝の白湯を習慣にする
- タングスクレーパーで舌苔を取り、口内環境を整える
- 食事中は足裏を地面にしっかりつけ、ゆっくり食べる(グラウンディング)
- 就寝前にごま油やセサミオイルで足裏・耳のマッサージ
- 激しい運動より、ヨガや散歩などゆったりした運動を選ぶ
- スマホを見る時間を夜は減らし、早めに休む
実際に使っているごま油やタングスクレーパーは、愛用品まとめで紹介しています。
ある日、ふと気づいたことがありました。
保育士として3人の子どもを育てながら働く毎日の中で、
食事中もずっと気が張っていた私。
ふと足元を見たら、椅子に座っているのに
かかとが浮いていたんです。
「いつでも動ける準備をしている体」——
これがヴァータ体質の典型的なサインだと、
後から知りました。
それから意識するようにしたのが、
「食事中は足裏を地面にしっかりつけること」です。
アーユルヴェーダでいうグラウンディング(地に足をつける感覚)を、
食卓でも取り入れるようにしました。
低体重が長年の悩みだった私にとって、
ゆっくり食べる・どっしり構えて食べるという習慣は、
体重改善への小さくて大切な一歩になっています。
同じようにそわそわしながら食べていた方、
ぜひ次の食事から、かかとを地面につけることだけ
意識してみてください。
頑張りすぎた日は、夜のオイルマッサージだけでも。
それだけで、翌朝の体の重さが違う気がしています。
ピッタ(火)タイプの食事と生活習慣|冷まして、ゆるめて、流す
ピッタタイプは、体に熱がこもりやすく、
完璧主義になりやすい体質です。
「冷やす・ゆるめる・流す」が基本のケアになります。
ピッタに合う食べ物
ピッタタイプには、体の熱を冷ます食べ物が合います。
- 葉物野菜(レタス、ほうれん草、きゅうり)
- 甘味・苦味・渋味のある食べ物
- ミント・コリアンダー・フェンネルなどのハーブ
- ぬるめの温度の料理・飲み物
- 甘みのあるフルーツ(ぶどう、メロン、梨)
逆に、辛いもの・揚げ物・アルコール・酸味が強いものは
体の熱をさらに上げてしまうため、注意が必要です。
また、空腹でイライラしやすいのもピッタの特徴です。
食事の間隔を空けすぎないよう意識してみてください。
ピッタに合う生活習慣
ピッタタイプは、頑張りすぎて燃え尽きやすい傾向があります。
「やめる」「手放す」「ゆるめる」を意識することが大切です。
- 完璧主義を手放し、「80点でOK」の感覚を持つ
- 日中に短い瞑想・深呼吸の時間を取り入れる
- ヤシ油やサンフラワーオイルでのマッサージ
- 激しすぎる運動は避け、水泳やゆったりしたヨガを選ぶ
- 競争や比較から意識的に距離を置く
- 自然の中で過ごす時間を意識的に作る
「もっとうまくやらなければ」と感じやすいピッタタイプには、
「今日もよくやった」と自分に声をかける習慣も、
立派なアーユルヴェーダ的ケアです。
カパ(水)タイプの食事と生活習慣|動かして、温めて、軽くする
カパタイプは、体が重くなりやすく、
エネルギーがこもりやすい体質です。
「動かす・温める・軽くする」が基本のケアになります。
カパに合う食べ物
カパタイプには、体を軽くして、循環を促す食べ物が合います。
- スパイス(しょうが、ターメリック、ブラックペッパー)
- 苦味・辛味・渋味のある食べ物
- 温かくて軽い食事(スープ・蒸し野菜など)
- 豆類・雑穀・発酵食品
- はちみつ(少量)
逆に、甘いもの・乳製品・冷たい食べ物・脂肪分の多い食事は
カパをさらに重くしてしまいます。
食事の量は「腹七分目」を意識すると、
体が軽くなる感覚が生まれやすくなります。
カパに合う生活習慣
カパタイプは、変化や刺激が少ないと
エネルギーが停滞しやすくなります。
「動かすこと」が一番のケアです。
- 朝、少し早起きしてから体を動かす習慣をつける
- ウォーキング・ジョギングなど少し活発な運動を選ぶ
- 乾布摩擦やドライマッサージで体の循環を促す
- 新しいことに挑戦する、変化を楽しむ意識を持つ
- 日中の昼寝は避け、夜にしっかり眠る
- 朝のしょうが白湯で体を内側から温める
カパタイプにとって、
「今日もいつもと同じでいい」という安心感は心地よいのですが、
そこにあえて小さな変化を取り入れることが、体調を整える鍵になります。
体質が2つ当てはまる場合は、どう実践すればいい?
前回の記事でお話ししたように、多くの方は1つのドーシャだけでなく、
2つのドーシャを併せ持つ「デュアルドーシャ」です。
私自身もヴァータ・ピッタの複合タイプです。
「両方の習慣を全部やらなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが、
そんなことはありません。
私が実際にやっているのは、こんな考え方です。
- 症状が強く出ている方のドーシャを優先してケアする
- 季節によって優先順位を入れ替える(夏はピッタ優先、冬はヴァータ優先など)
- 食べ物は「両方に共通して合うもの」を選ぶと迷いにくい
たとえば私の場合、ヴァータ・ピッタ体質なので、
「温かくて、消化にやさしく、辛すぎない食事」を意識すると、
どちらのドーシャにも負担をかけずに済みます。
迷ったときは、「今、何が一番つらいか」を基準に選んでみてください。
冷えがつらいならヴァータのケアを、
イライラや炎症がつらいならピッタのケアを、
体の重さやむくみがつらいならカパのケアを、それぞれ優先すればOKです。
どの体質にも共通して大切にしたい3つの習慣
ドーシャによってケアの方向は違いますが、
どの体質の方にも共通して効果的な習慣があります。
① 旬の食材を食べる
季節に合った食材を選ぶことは、
アーユルヴェーダの基本中の基本です。
旬の食材は栄養価が高く、消化もしやすい。
「今の季節に何が出ているか」を意識するだけで、
食事の質は自然と上がっていきます。
② 白湯を飲む
朝一番に白湯を飲む習慣は、
どのドーシャにも共通しておすすめできます。
胃腸を優しく目覚めさせ、
老廃物の排出を促す効果が期待できます。
私もこの習慣を始めてから、
朝の目覚めが少しずつ楽になってきた気がしています。
③ 早起きの習慣をつける
アーユルヴェーダでは、日の出前後の時間帯(午前6時前後)を
「ブラフミームフルタ」と呼び、最も清澄な時間とされています。
朝6時。この時間に起きて、ゆっくり体を目覚めさせることが、
一日のリズムを整える基本になります。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
今より30分早く起きるだけでも、
朝の時間の質は変わっていきます。
体質に合った小さな習慣が、体を変えていく
アーユルヴェーダの食事と生活習慣、
いかがでしたか?
全部やろうとしなくていいです。
自分の体質に「なるほど」と思った習慣を、
まず1つだけ試してみてください。
私がヴァータ体質と知ってから最初にやったのは、
朝のコーヒーを白湯に変えることだけでした。
それだけで、気がついたら栄養ドリンクが不要になっていました。
小さな習慣でも、積み重なれば体は変わっていきます。
完璧を目指さなくて大丈夫です。
今日できることをひとつ選んで、まずは1週間だけ続けてみてください。
体質に合った習慣は、我慢して続けるものではなく、
「続けているうちに気持ちよくなってくるもの」だと、私自身が実感しています。
次の記事では、私が実際に続けているヴァータ体質の
朝・昼・夜の1日ルーティンをご紹介しています。
「具体的に何をすればいいか」がわかる内容です。
→ 【40代保育士ママが実践】1週間で体感が変わるアーユルヴェーダ朝ルーティン
よくある質問
Q. 体質に合わない食べ物を食べてしまったら、どうすればいいですか?
厳密に守りすぎる必要はありません。私自身、パンチャカルマから帰国後も、
好きなものを食べる日はあります。
大切なのは「毎日厳密に守ること」ではなく、
「体質を知った上で、選ぶ回数を少しずつ増やしていくこと」です。
食べすぎた翌日は、白湯を多めに飲む、消化に良いものを選ぶなど、
リセットする習慣を持っておくと気持ちが楽になります。
Q. 食事だけ気をつければ、生活習慣は変えなくても大丈夫ですか?
食事と生活習慣は、アーユルヴェーダでは同じくらい大切にされています。
どんなに食事に気をつけても、寝る時間がバラバラだったり、
常に緊張した状態で過ごしていたりすると、体質の乱れは整いにくくなります。
まずは「食事を1つ」「生活習慣を1つ」、両方から1つずつ試してみることをおすすめします。
Q. 効果はどのくらいで感じられますか?
私の場合、朝の白湯とオイルマッサージだけは、
1週間ほどで「なんとなく体が軽い」という変化を感じ始めました。
ただし、これは個人差が大きい部分です。
アーユルヴェーダは即効性のある対症療法というより、体質そのものを整えていく考え方なので、
数週間〜数ヶ月単位で、ゆるやかに変化を見ていく気持ちで続けるのがおすすめです。
Q. 子どもや家族と同じ食事を作りながら、体質別の食事を実践できますか?
できます。私も3人の子どもがいるので、家族全員分を体質別に作り分ける余裕はありません。
実際にやっているのは、家族と同じメニューをベースにしながら、
自分の分だけ「温める」「オイルを少し足す」「生野菜を減らして蒸し野菜にする」など、
ひと手間だけ加える方法です。
1品まるごと変える必要はなく、味付けや調理法を少し調整するだけでも、体感は変わってきます。
Q. 食材やアイテムは、どこで揃えればいいですか?
ごま油やタングスクレーパー、白湯を持ち歩く水筒など、
私が実際に使っているものは愛用品まとめにまとめています。
特別なものではなく、どれも一般的な通販サイトで手に入るものばかりです。
この記事のまとめ
- 体質(ドーシャ)が違えば、合う食事・生活習慣も変わる
- ヴァータは「温める・潤す・規則正しく」が基本
- ピッタは「冷ます・ゆるめる・流す」が基本
- カパは「動かす・温める・軽くする」が基本
- 2つのドーシャが当てはまる場合は、つらい症状の方を優先してケアすればいい
- どの体質にも共通して「旬の食材・白湯・早起き」が効果的
- 全部やろうとせず、まず1つだけ取り入れてみることが大切
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