楽しかった。
たくさんしゃべって、笑って、お腹もいっぱい。
お酒も飲まなかったし、大丈夫なはず。
なのに、布団に入ったら、眠れない。
昨日の私がまさにそうでした。
年度末の飲み会。
22時に帰宅して、お風呂に入り、
いつものルーティンを済ませて布団に入ったのは23時半過ぎ。
ところがそこから、ずっと目が覚めたまま。
睡眠導入剤を飲んでいる私でも、
この夜はまったく眠れませんでした。
スマートウォッチで確認した入眠時刻は、深夜2時近く。
深い睡眠はわずか30分前後。
翌日の仕事の疲れは、
「憔悴した」という言葉がぴったりでした。
飲み会や人との食事は大好き。
でも、そのたびに眠れなくなるのは本当につらい。
同じ悩みを持つ方に向けて、
アーユルヴェーダの視点から原因と対処法をまとめました。
なぜ「楽しかった夜」ほど眠れなくなるのか
「お酒も飲んでいないのに、なぜ?」
そう思う方も多いと思います。
アーユルヴェーダの視点では、
この「楽しい夜の不眠」には明確な理由があります。
「楽しい興奮」もヴァータを乱す
アーユルヴェーダでは、
外食・おしゃべり・賑やかな環境・夜更かし——
これらすべてが「ヴァータを増やす行動」とされています。
ヴァータは「風・動き・軽さ」の性質を持つエネルギーです。
楽しい会話や笑いで心が高揚すると、
ヴァータがどんどん活性化されます。
それ自体は悪いことではありません。
でも、ヴァータが過剰になると
「興奮が鎮まらない」「頭が静まらない」状態になり、
眠りに入れなくなります。
ヴァータ体質の人は特にこの影響を受けやすく、
楽しかった夜ほど、布団の中で頭がぐるぐるしがちです。
「いつもと違う時間」がさらにヴァータを乱す
アーユルヴェーダでは、
毎日同じリズムで過ごすことを何より大切にしています。
これを「ディナチャリヤ(日課)」といい、
起床・食事・就寝の時間を一定に保つことが
健康の基本とされています。
飲み会の夜は、帰宅時間も就寝時間も
いつもとズレます。
このズレそのものが、
体内リズムを司るヴァータをさらに乱してしまいます。
昨夜の私がまさにそうでした。
「いつもより2時間遅い就寝」という変化だけで、
体が「今夜は何かが違う」と感知して、
落ち着けなくなってしまったんだと思います。
食べすぎた消化の熱が、眠りを妨げる
飲み会では、いつもより食べる量が多くなりがちです。
アーユルヴェーダでは、
消化中の胃腸はピッタ(火のエネルギー)を使います。
夜遅くに食べすぎた状態で横になると、
消化の熱が体にこもり、
体温が下がりにくくなります。
人は眠るとき、体温が少し下がることで
自然と眠くなります。
その体温低下が起きにくくなるため、
眠れなくなるのです。
昨夜の私の睡眠データ——スマートウォッチが見せた現実
スマートウォッチと睡眠アプリで計測した
昨夜のデータをお伝えします。
- 帰宅:22時
- 布団に入った時間:23時半過ぎ
- 入眠:深夜2時近く
- 深い睡眠(ノンレム睡眠):約30分前後
布団の中で約2時間半、眠れなかった計算です。
睡眠導入剤を飲んでいても、この状態でした。
翌朝の体の重さ、頭の霞み、
仕事中の集中力のなさ——
「憔悴した」という言葉以外に表しようがありませんでした。
楽しかった時間の代償として
こんなにも体に影響が出てしまうことを、
改めて実感しました。
でも同時に、「次からはどうすればいいか」も
考えるきっかけになりました。
「楽しみたいけど眠れなくなりたくない」ための対策
飲み会を断る必要はありません。
人との時間は、心の栄養です。
ヴァータ体質の私が実践したい、
「楽しんでも眠れる」ための工夫をまとめます。
【飲み会中】食べすぎに気をつけ、温かい飲み物を選ぶ
飲み会の席では、
つい食べすぎてしまいがちです。
消化に時間がかかるものを夜遅くに大量に食べると、
寝つきが悪くなります。
「腹八分目」を意識するだけで、
帰宅後の体の重さが違います。
飲み物はお酒を飲まない場合でも、
冷たいジュースや炭酸より
温かいハーブティーやお湯を選ぶと
ヴァータの乱れを抑えやすくなります。
【帰宅後】興奮を鎮める「着地の時間」を作る
楽しい時間の後、帰宅してすぐ布団に入るのは
ヴァータ体質には逆効果です。
興奮した神経系を「着地」させる時間が必要です。
帰宅後にやると効果的なことはこちらです。
【布団の中で】頭が冴えてしまったときの対処法
それでも布団の中で眠れないときは、
以下を試してみてください。
4-7-8呼吸法は、
自律神経を整える呼吸法として知られています。
- 4秒かけて鼻から息を吸う
- 7秒間、息を止める
- 8秒かけて口からゆっくり吐く
これを3〜4回繰り返すだけで、
副交感神経が優位になり、
眠りに入りやすくなります。
「考えすぎてしまう」という方は、
呼吸の数を数えることに意識を向けると
思考が止まりやすくなります。
【翌日】乱れたリズムを整える過ごし方
眠れなかった翌日は、
体がかなり消耗しています。
この日は特に「温める・休める・整える」を意識します。
翌日に無理をすると、
ヴァータの乱れが2日、3日と続いてしまいます。
「今日はゆっくり整える日」と決めて過ごすことが、
回復を早める近道です。
睡眠が苦手な私が、それでも続けていること
実は私、睡眠がずっと苦手でした。
過去の悪習慣が積み重なって、
今も睡眠導入剤のお世話になっています。
「完璧に眠れる夜」を目指すより、
「少しでも質を上げる習慣」を積み重ねるほうが、
私には合っていました。
アーユルヴェーダを取り入れてから意識していることは、
たったひとつです。
「毎日同じリズムで眠ること」。
飲み会の翌日も、週末も、
できるだけ同じ時間に布団に入る。
それだけで、体が「この時間が眠る時間」と
少しずつ覚えていきます。
完璧にできない夜があっても大丈夫です。
昨夜の私みたいに、眠れない夜もある。
それでも翌日また、同じリズムに戻す。
その繰り返しが、ヴァータ体質の私に合った
睡眠との付き合い方だと思っています。
楽しい夜を諦めなくていい。ただ「戻り方」を知っておく
飲み会や人との食事は、心の栄養です。
それを我慢する必要はありません。
ただ、ヴァータ体質の人は
楽しい夜の後に「着地の時間」が必要です。
興奮を静める時間、
体を温める時間、
翌日を丁寧に過ごす時間。
それだけで、楽しんだ翌日の体が
ずいぶん違ってきます。
まず今夜から試してほしいのは、
「布団に入る前に、温かいものを一杯飲むこと」です。
それだけで、体が「眠る準備」に入りやすくなります。
ヴァータ体質の睡眠と生活習慣については、
こちらの記事もあわせてどうぞ。
→ 【関連記事】ドーシャ別|体質に合う食事と生活習慣を保育士ママが実践
この記事のまとめ
- 楽しい飲み会の夜に眠れなくなるのは、ヴァータが過剰になるから
- 興奮・賑わい・いつもと違う時間・食べすぎ、すべてがヴァータを乱す
- 昨夜の私:入眠深夜2時・深い睡眠30分・翌日は憔悴状態
- 対策は「飲み会中の腹八分目」「帰宅後の着地の時間15分」「4-7-8呼吸法」
- 翌日は「温める・休める・整える」を優先し、夜は早めに布団へ
- 完璧な睡眠より「毎日同じリズムに戻すこと」がヴァータ体質には合っている
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ぴこた【一週間で実感できる体調変化】
保育士・3児のママ。スリランカで14日間のパンチャカルマを体験したヴァータ体質の私が、
30〜50代の働く女性に向けて体質改善の実践を発信しています。



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